2009年9月30日に締め切らせていただいた「第6回箸川柳」に、4,490句のご応募をいただきました。
兵左衛門社内での厳正なる審査の結果、大賞ほか、各賞が決定いたしましたので発表させていただきます。

 

 

 

 

 
評価/候補の中から投票でトップの作品。
部下が使えないようでは上司としての資格もありませんが、
せめてニッポン人としての箸使いぐらい言われずとも出来ぬようでは、万年平社員も…。
「箸使い」という日本人の生きる基本要素を対比して価値観に盛り込んだ作品。
愛知県 さごじょう様、おめでとうございます!

大賞賞品は、
箸職人が作るオリジナル(大賞川柳入)の
携帯箸「八四郎(はしろう)」セット+メダル+
受賞川柳入りオリジナルTシャツ

 

 

 

 

 
評価/戦後日本の文化は、西欧化が進行して、日本古来の文化や食生活の影も薄くなりました。そんな中「青い瞳」の箸使いに、失われつつあるニッポン人のよき姿を垣間見て、我に帰るという句。箸使いに限らず、多くの点で思い当たるものがある。目の利いた発見の句。
評価/ふと見てしまった執刀医の食事。外見からは予想もできなかった美しい箸のしぐさに、「この先生なら…」という信頼感が生まれる人情の面白さ。これは、人間の基本である「食文化」を大切にする姿勢が、全ての物事に対する姿勢を切り取った川柳らしいユーモアの作品。
優秀賞賞品:
箸職人が作る優秀賞川柳入りけずり箸セット
+受賞川柳入りオリジナルTシャツ
優秀賞賞品:
箸職人が作る優秀賞川柳入りけずり箸セット
+受賞川柳入りオリジナルTシャツ

 

 

 

 

 

特別審査員

  評価/「甘えっ子」といいながら箸を残していっている事に、娘の気持ちを感じて嬉しく思う父の姿!でも、なんとなく寂しい父親の心が表現され、「箸」が人の心と心をつなぐ(父と娘)大きな存在となっている事がわかる!
近藤珠實(こんどうたまみ)氏
『清紫会』新・作法学院学院長。
作法をより現代社会にマッチしたものとするため、新作法「清紫会」を結成。
新・作法学院で生徒指導の傍ら、テレビ、講演、執筆、社員教育などで活躍中。
  賞品/けずり箸+近藤氏の著書+受賞川柳入りオリジナルTシャツ

 

 

特別審査員

 

 

  評価/不況下の就活は、なかなか思うようにはころがらない。通り一遍の履歴書では、書類審査も通らないだろう。かといって、特別な資格もないし特技もない。さあ…、と思い当たったのが自他共に認める「箸使い」。こんな茶目っ気のある自己アピールが出来る器なら「採用」したいし、この頓知は川柳としても笑える。
尾藤一泉(びとういっせん)
川柳家。川柳「さくらぎ」主宰。川柳学会専務理事。
女子美術大学、武蔵野美術大学非常勤講師。Web川柳博物館。
著書に『川柳総合大辞典』、『親ひとり子ひとり』、『門前の道』ほか。
  賞品/けずり箸+尾藤氏の著書+受賞川柳入りオリジナルTシャツ

 

 

特別審査員

 

  評価/名前が彫られているお箸を使う姿が目に浮かんできます。
初めて会った方に、私はこういうものですと名刺を出すよりも、 素敵なお箸を取り出して使う方が、印象深いものです。 自分が選んで惚れたお箸を自慢するのは、私みたいにお箸を 作る側には、とても励みになる秀逸の句です。
  三田村有純(みたむらありすみ)氏
東京藝術大学美術学部教授。
日展評議員・日本現代工芸美術家協会評議員。日本漆文化研究所副理事長。
  賞品/けずり箸+三田村氏の著書+受賞川柳入りオリジナルTシャツ

 

 

 

 

  評価/目頭熱く心にしみる思いがする作品と受け止めます。 わが国の長い歴史、文化を伝承している私たちにはお箸は道具のみにあらず 私たちの古にふるさと心の奥に宿る魂に至るものが 表されているように感じます。
  賞品/けずり箸+受賞川柳入りオリジナルTシャツ

 

 

 

 

※順不同

 

 

賞品/兵左衛門の人気のお箸+受賞川柳入りオリジナルTシャツ

 

 

 

 

※順不同
いざデート勝負下着に勝負箸
塗り箸が架け橋となりオバマさん
神奈川県「ペンネーム/あらふぃ〜さん」(49歳)
福井県 野尻さん(62歳)
「ありがとう」短くなった孫の箸
いっぺんに箸みてさめる恋心
埼玉県「ペンネーム/きんたろうさん」(67歳)
三重県「ペンネーム/青少年」さん(36歳)
「箸で食え」古風な彼に惚れなおし マイ箸でエコとメタボに精が出る
群馬県「ペンネーム/まめこさん」(25歳)
大阪府「ペンネーム/たまご焼き」さん(46歳)

おいしいと箸が言ってる母の味

おはしはね料理のUFOキャッチャーだ
北海道「ペンネーム/弓月」さん(48歳)
大阪府 樗木さん(9歳)
ミッフィーの箸が似合わぬ鬼部長 泣き笑い家族の歴史刻む箸
北海道「ペンネーム/刹那」さん(35歳)
東京都「ペンネーム/汐海 岬」さん(37歳)
マイ箸を買ったはいいがひきこもり フォアグラもウニも知らない僕の箸
群馬県「ペンネーム/やきまんじゅう」さん(42歳)
鳥取県「ペンネーム/浜ぶどう」さん(52歳)
毒舌のわりには下手な箸使い  
山口県「ペンネーム/こはる」さん(68歳)
 

 

 

 

 

 

総評
  回数を重ねるにつれ、作品数も内容も向上しているのは嬉しいことで、
「箸」を通じて川柳が深められ、「川柳」を通じて箸の文化が広がっていくように感じます。
どのようなことも継続は力で、6回目という「箸川柳」も、その時代時代の作品を生み出し、文化としての役割を果たしているのが解かります。
庶民の感覚をストレートに表出する川柳ならではの作品でしょう。

特別審査員/川柳家 尾藤一泉

 

 

 

第6回箸川柳にご応募くださった皆様、まことにありがとうございました。
今後とも兵左衛門をよろしくお願い申しあげます。

 

 

 

 

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