箸の文化と歴史
箸の作法

「作法」とは、事物に対する敬意や愛情を、最適化して表したものです。
箸を使うという行為にも、その長い歴史の中で日本人独特の美意識や礼儀作法を育んできました。
「なぜそうしなければいけないかを考える力」や「大事にする心」を持ち続けながら、 もう一度箸の作法を見直してみませんか。

美しくいただくためのお箸の取り方(三手)

  • 1

    右手で箸を取る

  • 2

    左手で箸を受ける

  • 3

    右手で正しい
    持ち方に替える

  • 4

    これが正しい持ち方

お箸の正しい持ち方・動かし方

お箸の正しい使い方

箸先1.5~3センチの所を使い、あまり汚さずに食べることが基本です。
昔から「箸先五分、長くて一寸」と言われています。
※「五分」=一寸の半分の長さ。約1.5cm
※「一寸」=一尺の10分の1。約3cm。
これは、おちょぼ口で少しずつ食べ物を口に入れていた時代の目安ですので、 現在は箸先4cm程度まで良しとされています。

お箸の選び方

お箸やお碗に見られる「男サイズ・女サイズ」。これは江戸時代に作り出された決まり寸法で、その頃の男女の身長と手の平均サイズがもとになっています。
しかし、今となっては男女の体型比が一様だとは言えなくなったため、手の大きさに合ったお箸選びが大切です。
正しいサイズのお箸でこそ正しい箸使いが身につきます。

●手に合うお箸のサイズは「一咫半(ひとあたはん)」
お箸は使う人の手の大きさにあったものが一番持ちやすく、見た目のバランスも美しくなります。
手に合う箸の長さは「一咫半(ひとあたはん)」。
親指と人差し指を直角に広げた長さが「一咫」。一咫の1.5倍が「一咫半」です。

他にも目安として…

  • 足のサイズ
  • 身長の15%
※使い心地には個人差がございます。自分サイズを元に、使いやすい長さや太さのお箸を探してみてください。

お子様にこそ手にあったお箸を

特に、お子様の小さい手に大きすぎるお箸では、正しいお箸使いを身に着けられません。
靴を買い替えるように、お箸も手の成長に合わせてこまめに変えてあげることをおすすめいたします。
箸サイズ 身長 年齢
13cm 100cm以下 ~2歳
14.5cm 100~110cm 3~4歳
16cm 110~120cm 5~6歳
18cm 120~130cm 7~9歳
箸の機能
ナイフ、フォーク、スプーンのように、それぞれが切る・刺す・すくうの単一の機能しか果たさない「道具」に対して、箸は二本一組の「一膳」で「つまむ、はさむ、押さえる、すくう、裂く、のせる、はがす、ほぐす、くるむ、切る、運ぶ、混ぜる」といった12もの機能を果たしてきた「器官」なのです。他人に自分の箸を使われるのを嫌うのは、箸が指先・手先以上の働きをする第二の器官としてとらえる民族性が今も受け継がれているからではないでしょうか。
箸の12の機能
  • つまむ
  • はさむ
  • 押さえる
  • すくう
  • 裂く
  • のせる
  • はがす
  • ほぐす
  • くるむ
  • 切る
  • 運ぶ
  • 混ぜる

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